オーガニックとは楽しむもの ~オーガニックティー安心の物語~
オーガニックとは楽しむもの ~オーガニックティー安心の物語~

生産者 : 宮崎亮さん(宮崎茶房)
場所 : 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町
家族経営とは思えない、綺麗なお茶畑でオーガニック(ハーブ)ティーを生産されている宮崎さん一家。
有機栽培が市民権を得る20年以上前から有機栽培に取り組まれた理由を教えていただきました。
オーガニックな茶畑で作られた、有機茶で「天皇杯」を受賞
宮崎県五ヶ瀬町で、20年間以上農薬や化学肥料を使わない有機栽培によるお茶つくりを行っている宮崎さん。家族でつくるオーがニックなお茶は、農林水産大臣賞の中からさらに選び抜かれた「天皇杯」を受賞しました。そんなお茶作りを行う宮崎さんにお茶への想いと、日々感じていることを伺いました。
家族が安心して飲めるお茶を作りたかった。
「こんな悲しい思いをするのだったら、農薬や、化学肥料に頼らないでもおいしく育つお茶をつくりたい」そんな想いから。
「お茶は洗わずに加工され、直接みなさんの口に入るものです。直接口に入れるものだからこそ、本当に安全な物を提供したいと思いました・・・」
今でこそ、市民権を得てきている「オーガニック(有機)栽培」 しかし、今から20年前にお茶の有機栽培を始めた頃は「農薬も化学肥料も使わないで、美味しいお茶を作れる訳がない」 と、同業者の方からも理解は得られませんでした。
さらに消費者の方達の中でも、「無農薬などの農産物は、美味しくない」というイメージが強い状態。
そんな状況の中でも、「生産する自分たちも、それを飲む家族や周りの人たちにも安心なものを作りたい。」 その想いが変わることはありませんでした。
天空のお茶畑
このオーガニックなお茶畑は、夕日がとてもきれいな町としても有名な宮崎県の県北五ヶ瀬町にある。標高600メートルから700メートルの山合いに位置するこの茶畑はまさに「天空のお茶畑」
南国宮崎といっても天空の茶畑では日夜の寒暖の差がはっきりとしている。その寒暖の差/適切な湿度など釜入り茶生産に適した場所がこの「天空のお茶畑」なのだ。
お茶畑に向かう途中、車の窓を開けると自然の香りがなんとも気持ちいい。虫も沢山鳴いている。夕暮れ時になると、「天空のお茶畑」は真っ赤な夕日に照らされる。自然のスポットライトを照らされているかのようなお茶畑は、とても神秘的。
↑夕暮れ時には、お茶畑の下から夕日が照らしてくれる。
南国宮崎といっても天空の茶畑では日夜の寒暖の差がはっきりとしている。その寒暖の差/適切な湿度など釜入り茶生産に適した場所がこの「天空のお茶畑」なのだ。
お茶畑に向かう途中、車の窓を開けると自然の香りがなんとも気持ちいい。虫も沢山鳴いている。夕暮れ時になると、「天空のお茶畑」は真っ赤な夕日に照らされる。自然のスポットライトを照らされているかのようなお茶畑は、とても神秘的。
「天皇杯」とは
各種630部門の中から、「農林水産大臣賞」が選ばれ、それを受賞した個人や団体の中からさらに厳選され、農産、園芸、畜産、蚕糸、地域特産、林産、村づくりの7部門が選ばれる。そこから1部門に1作品、性質・内容が特に優れ、広く社会の賞賛に値するものに「天皇杯」の賞号が授与されます。
受賞は一団体/一個人に一度限りの受賞となり、宮崎さんが作るお茶畑から「みやざき有機紅茶」「特選 釜入り緑茶」「しょうがの紅茶」「有機釜入り茶」「ゆずの紅茶」など5作品が受賞しました。
※釜煎り茶とは、一般的に市販されている煎茶とは異なり、山茶特有の爽やかな香りと清涼感がある飲み口が特徴です。
楽しむオーガニック
「決して農薬や化学肥料などの薬品に頼ることなく、おいしいお茶作りを今後も続けて行きたいと思っています。」そう言う宮崎さんの口調はとても穏やかでした。
大自然に囲まれた「天空のお茶畑」では、今日も宮崎さん達と、お茶や土や空気との会話が繰り返されています。
安心の物語
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