ミツバチと共に4200キロの旅 ~はちみつ安心の物語~
ミツバチと共に4200キロの旅 ~はちみつ安心の物語~
生産者 : 西澤康全さん
場所 : 宮崎県宮崎市高岡町
明治時代より続く、転地養蜂のスタイルを貫く『蜂のスペシャリスト』
様々な困難を乗り越え、安心な純粋国産蜂蜜にかける情熱を支えるのは家族と仲間の力でした。
旅する養蜂マイスター
黄金色に輝く蜂蜜は、古代から人間にとって重要な食のひとつ。世の中が進展し、次々と合成物が生み出されても、養蜂に“近代化・大量生産”という言葉はない。
なぜなら、蜂蜜だけは、蜂にしか作れないからだ。
「人工甘味料」「輸入蜂蜜との混合」など、中には表示と異なる品質の蜂蜜も少なくない。また、国内で流通している蜂蜜の9割は輸入品といわれている。純粋な国産蜂蜜を見分けにくくなってきた今日、100年の伝統を守りながら、転地養蜂のスタイルを貫く『蜂のスペシャリスト』がいる。
冬は沖縄・宮崎、春は青森、そして夏は北海道へ、約4300キロもの距離を移動している養蜂家、西澤康全さんだ。“安心して口にできる品質、まじりっけなし、100%純国産の蜂蜜”を求めて・・・
なぜなら、蜂蜜だけは、蜂にしか作れないからだ。
「人工甘味料」「輸入蜂蜜との混合」など、中には表示と異なる品質の蜂蜜も少なくない。また、国内で流通している蜂蜜の9割は輸入品といわれている。純粋な国産蜂蜜を見分けにくくなってきた今日、100年の伝統を守りながら、転地養蜂のスタイルを貫く『蜂のスペシャリスト』がいる。
冬は沖縄・宮崎、春は青森、そして夏は北海道へ、約4300キロもの距離を移動している養蜂家、西澤康全さんだ。“安心して口にできる品質、まじりっけなし、100%純国産の蜂蜜”を求めて・・・
純粋な国産蜂蜜を採取するのに手間ひまは省きたくない
「でも、今では楽なほうです。私が養蜂を始めた40年以上前はトラックもなく、リヤカーと貨物列車で移動しちょったからですね。顔はススだらけ、重い巣箱を抱えるのは重労働。でも親兄弟がやってるから、自然に蜂の仕事を続けるんだろうと思い、いつのまにかここまで来たんです。」
機械化する蜂蜜工場も増えるなか、あくまで西澤さんが昔ながらの手作りと移動にこだわり続ける理由とは何だろう。「安全でおいしい、純粋な100%国産蜂蜜を採取するには、手間ひまは省きたくないからですね。転地養蜂は、土地の確保だけでなく、環境の変化に敏感な蜂の移動など、大変手間のかかる様式。あえてこの方法を続けるのは、農薬など公害の心配が少ない手つかずの自然の中でしか養蜂はやれないから。
よい蜜をとるために
自然に泣かされ、熊に怯え、それでも養蜂を続ける理由
健康志向が高まるなか、人気の蜂蜜などはあっという間に完売してしまうそう。「自然が相手で大量生産できないものだから、それも仕方ない。蜂蜜はどの花から採取したかによって、色はもちろん、味も香りも違う。そんな蜂からの贈り物をひとりでも多くの人に届けたい。『西澤さんの蜂蜜は味が違う』『西澤さんのじゃないと安心して食べられない』という声に励まされますね。」
自然が、蜂が、家族やスタッフが、みんなが共存し、支えあう蜂蜜作り。西澤さんは、よい蜜を求めて、今日も日本中を旅している。
安心の物語
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